2021年6月、明治大学ソーシャル・コミュニケーション研究所を開設します。

「明治大学感染症情報分析センター」から「明治大学ソーシャル・コミュニケーション研究会」を経て2021年6月、新たに「明治大学ソーシャル・コミュニケーション研究所(所長:小田光康 情報コミュニケーション学部准教授)」を開設いたします。現在、明治大学特定課題研究ユニットとして申請中です。

本研究所では市民社会の持続可能な開発目標(SDGs)に寄与する学際的コミュニケーションの研究、及び社会的事業のインキュベーションに関する研究を実施していきます。研究所内にとどまらず、自治体や企業と協働してこれを推進いたします。

一つの具体例としては、タイ北部山岳少数民族の公衆衛生と教育機会の向上のため、コーヒーのフェアトレードと感染症予防のメディア教材開発を実施していきます。タイ北部チェンマイ県オムコイ郡には独自の言語と文化を持つ山岳少数民族が多く居住しています。ここはかつての世界最大の麻薬密造地帯「ゴールデン・トライアングル」の一部で、タイ国内の最貧困地域です。その住民はこれまでケシ栽培で生計を立てていました。また、感染症や麻薬中毒が蔓延し、子どもたちの教育機会も限定されています。

この地は標高1500メートルに位置し、タイ国内では珍しく高品質なコーヒーを生産することが可能です。ケシの代わりにコーヒーを栽培し、これを日本国内にフェアトレードさせることで、山岳少数民族の持続可能な農村経営を支えると共に、住民の教育機会を向上させて感染症予防や薬物乱用に役立てるプロジェクト研究を実行していきます。

これは一方で、日本国内の地域振興策としても活用していきます。日本有数の山岳リゾート、長野県白馬村の地域住民・企業(白馬ファーム市野屋)や自治体(白馬ノルウェービレッジ)と協働し、地元特産のコメ・日本酒や豚肉・羊肉との新しいコラボを生み出して山岳少数民族のコーヒーを普及を目指します。このプロジェクト研究は、以下の国連のSDGs目標に該当します。

目標1(貧困)あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ,食料安全保障及び栄養改善を実現し,持続可能な農業を促進する。
目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し,福祉を促進する。
目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し,生涯学習の機会を促進する。
目標6(水・衛生) すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある。人間らしい雇用を促進する。
目標9(インフラ,産業化,イノベーション)強靱なインフラ構築,包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標10(不平等) 各国内及び各国間の不平等を是正する。
目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。
目標15(陸上資源) 持続可能な森林の経営ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16(平和) 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し,あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し,グローバル・パートナーシップを活性化する

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